転職は数が多いと逆に不利

 家族の介護など家庭の事情もあり、いろいろな職場を点々としてきましたが、一番ひどかったのは小さな木材加工・卸販売の会社でした。面接の際に聞いていたのは「多少の残業があります」ということでしたが、実際は「多少」どころの騒ぎではありませんでした。朝は9時からが建前ですが、30分前に出社しておかないと遅刻扱いになります。そして、夜は18時までということでしたが、働き始めてみると実は6時からが本番でした。自社に工場があり、そこで加工した製品の出荷するのですが、6時から集荷のトラックが来始めるのです。当然、荷物の積み込みと出荷が終わるまでは帰ることなどできません。交通事情もあり、会社を出るのは毎日10時を回っていました。経理の人などさらにひどく、午前2時ごろまで働かされていたのです。それでも小さな会社ゆえに自分が休むと他の人に迷惑がかかるため無理をして働き続けていましたが、当然体はおかしくなります。ある日会社で貧血を起こして倒れ、病院に運ばれてそのまま入院する羽目になりました。上司は一応見舞いに来ましたが、「早く復帰してこの遅れを取り戻すために前以上に働いてもらわないと」の一言で「これは無理だ」と転職を決意しました。

 それまで何度も職を変わってきたため、履歴書の「職歴」の欄が一杯になるほどでした。その理由は簡単で、祖母の介護のためです。我が家は両親と姉・父方の祖母との5人家族でしたが、母と祖母との折り合いが非常に険悪でした。私が大学生の時、祖母に地方の症状が現れてきましたが、母は全く世話をしませんでした。姉も家を出ていたため、必然的に私が祖母の介護をすることになりました。ある会社に就職できても、祖母の状態が悪くなるとその世話のために退職せざるを得ず、1年続けられれば良い方でした。祖母は既に亡くなりましたが、職歴があまりに多いと人事の人に「責任感がなく、すぐに仕事を投げ出す」というイメージを持たれてしまい、「どうしてこんなに仕事を変わっているのか」と質問され、正直に答えてもなかなか信じてもらえませんでした。

 仕事が肌に合わず、何度も会社を変わっている人もいると思います。しかし、それを全て履歴書に書いてしまうと逆にマイナスイメージになってしまう場合があります。あまりに短期間しか勤めていなかったところはあえて名前を書かず、「この期間は何をしていたのか?」と質問されたときには「生活費のためにアルバイトをしながら就職活動」と答える方が良いかもしれません。

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